つれづれのおはなし

よそじ、つれづれ。

けんちゃんのこと その弐というか雑記

続きです。

はやけんちゃんの話とゆうか、子育てあるあるみたいになってますけど(笑´∀`)

里親絡みで、先日勉強会があって、その講師の先生の話がめちゃくちゃ印象に残ったので、記録しておきます。

その先生は渡辺久子さんという小児科医で、乳幼児精神保健分野の第一人者だそうです。とってもパワフルなおばあちゃん(失礼?)で、乳幼児との関わり方というテーマでお話をしていただき、お話全般にとっても面白かったのですが、中でも印象深かったのが、同僚の小児科医の話。

あるお母さんが、とても小さなAちゃんという子を出産しました。Aちゃんは超未熟児で、生まれたとき500gくらいしかなく、当然ながら産まれてからずっと集中治療室にいました。

Aちゃんのお母さんは毎日のように、先生に聞いたそうです。「うちの子は大丈夫でしょうか?障害が出るでしょうか?」

その先生は、あるときお母さんにこう言いました。

「お母さん、僕は、Aちゃんのことをたくさん調べました。海外の文献も全部目を通しました。でも、どこにもAちゃんのことは載っていませんでした。」

要するに、この先生が言いたかったことは、

同じ子は誰一人いない。

ってこと。

当たり前かもしれませんが、私はとても素敵な先生だと思いました。他の文献と比較して、障害が残る可能性は何%、って言うことだってできたと思います。

でも、可能性はあくまで可能性。Aちゃんの人生がどうなるかなんて誰にも分からない。突き放しているようでもあるけれど、私には、そういう風には思えませんでした。

何があってもAちゃんは世界でたった一人だから。

そう聞こえました。

って何が驚きって、赤ちゃんって500gでも生きて産まれてこれるんだね。

つくづく、生命とは神秘です。

私、里親になって良かったことは、いろいろな子供たちに出会えることもそうですが、こういう話を聞く機会を与えていただいたり、障害を持つお子さんを養育している里親さんの話とか、施設の人達のお話を聞く機会が多くあるってことです。

前述の神(大先輩の里親さん)が言ってたのですが、

「本当に、血のつながりなんて関係ないよね。なかなか、周りには理解してもらえないけどね。子供は本当に可愛い」と。

私は実子が残念ながらいないので、実子がいかほど可愛いのか、里子ちゃんと比べることができないのでわかりません。

周りからはよく、「お腹を痛めた子供は可愛い」とか「実子じゃない子を育てるなんて偉いね!」(←実はこれが一番イヤ。)とか言われますが、私自身は比較対象がいないので、ピンとこないのです。姪っ子はいますが、姪っ子より断然けんちゃんのほうが可愛いぞ。だから、比べたらやっぱり違うのかなぁ?と想像するしか出来ません。

でも神さまは実子もいるし、他の里親さんも実子もいる人は多いので、実子も里子もいる方に、そういう風に言ってもらえると、とっても嬉しくなります。

里親登録したときには、養子縁組里親の希望の方が大きくて、赤ちゃん養子縁組の説明会にも出かけたわたくしですが、最近は考え方が変わってきました。

別に、戸籍とかどうでもいいかなって。

養子縁組を希望する一番の理由は、「だって途中でいなくなったら悲しいじゃん?」だったのですが、なんかそれって、ただの大人の事情だなぁって。

もちろん、特別養子縁組という制度は、あくまでも子供の生活の安定とか、子供の福祉の為にある制度で、その制度そのものは良いことだと思います。

でも、なんというか…ざっくり言うと、

「どっちにしろ血繋がってないじゃん?」

ってことなんですよね。特別養子縁組したって、戸籍を見ればわかってしまうので、子供にはどちらにせよ、真実告知は不可欠です。

それに、いなくなったら寂しいじゃん、って。
子供は親のものでも誰のものでもなく、一人の人間です。実の子だって、いつまでも側にいてくれるわけじゃないし。突然、いなくなってしまう可能性もどんな家にだってあるわけで。

それよりも、ただただ、安心して帰れる場所、わがまま言える場所、ぐっすり寝れる場所が子供には必要で、それには戸籍とか、全然関係なくて、養子縁組出来ない子供たちだってそれは同様なんです。

もちろん、縁があれば喜んで養子縁組しますけど。なんか、無理にっていうか、頑張って養子縁組しなくてもいいかなって(笑´∀`)

なので、赤ちゃん養子縁組の説明会には行ったけど、登録はきっとしないと思います。

赤ちゃん養子縁組の説明会を聞いて、なんかしっくりこなかったっていうのも正直あったり。あ、説明会の話を書いてなかったので、機会があれば書こうと思いますが、なんだろ、自分の子になるなら育てるっていうことにちょっと疑問がわいてきた今日この頃。

もちろん、自分も養子縁組を考えてたし、養子縁組する気もあるし、養子縁組される方を否定するつもりも全くないのですけど。

あくまで私はそう思う、だけです。

振り返ってみれば、けんちゃんがずっとほとんど笑わなかったのは、常に緊張してたからなんだよね、って思います。

交流中は、家に連れて帰ることはあまり出来ないので、

何故か夜になるといなくなっちゃうおばさん。

2、3日に一回くるけど、毎日は側にいてくれないおばさん。

謎のおばさんにどう心を開いていいか、わからなかったんだろうな。

ひどかった夜泣きも謎のギャン泣きも、だいぶ落ち着いてきました。

けんちゃんにとって我が家は、安心できる場所になれたのかな?

まだまだのような気もしますが、けんちゃんのワガママは喜ばしいことだ。と、自分を慰めつつ、頑張っていきたいと思います。